「寝る前に食べる」ことと「太る」の関係性
食事・睡眠・習慣・身体の反応から理由をみていきましょう
食事の内容だけでなく、日々の「食べる」行為の前後を
見直してみましょう。
すると、前後の習慣が身体に影響している場合があります。
その一つに「寝る前に食べる」ということがあります。
なぜこれが「太る」ことに関係しているのでしょうか。
それは、
1.「食べた後をどのように過ごすか」が関係する場合
2.「どの時間帯に食べるか」が関係する場合
が考えられます。
それぞれについて身体で起こりうることを見てみましょう。
① 食べた後をどのように過ごすべきか?
食べ物は、身体に入ってすぐに栄養素として使われる
わけではありません。
食後、胃や腸が働いて食べたものが消化・吸収されます。
又、エネルギーや栄養素などとして使われやすい形にするため
肝臓では代謝がおこなわれます。
そのため、食後に安静にして過ごすことで、胃や腸、肝臓が
活動するためのエネルギーを優先して使うことができるため、
消化・吸収・代謝を効率的に行うことができるのです。
但し、安静にすることが効果的なのは、
食後30分くらいまで。
食後30分~1時間くらいで血糖値がピークになることで
インスリンが分泌します。
インスリンは糖をエネルギーに変えて血糖値を下げる一方、
脂肪の合成にも関わります。
そのため、太りにくい身体づくり、血糖値コントロールの
ためなど、健康的な食後の過ごし方は、食後30分くらいから
適度に身体を動かすことです。
そうすることで、食後の血糖値の急上昇を抑えることができ、
インスリンの過剰な分泌も防ぐことができるというわけです。
つまり、食事の直後に横になって身体を休める分には良いが、
その後に眠ってしまうことが習慣化してしまうと
脂肪を貯め込みやすく太りやすいといえるでしょう。